思い出さないように忘れないように

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2005年 02月 10日

アラウンドザコーナー(あの曲がり角の所で)Ⅱ

私は待っている
曲がり角をまがって子供が帰ってくるのを
先日の寒さも緩み
少し暖かさも感じる薄曇り、さっと撒かれたような雨の日
学校から戻るのを

私は待っている
傘をさして一人で帰ってくるのだろうか
クラスの友人と騒ぎながら戻るのだろうか
学校はたのしいのだろうか

私が彼の頃(小学校2年)のときまでは
楽しかったような気がする
お袋が言ってた「あんたスキップして学校いきよったけん」

三年になったときの担任は私を執拗に苛めた
特に理由も無く
授業中に私の頭部をぼろぼろの竹刀で叩いて笑っていた
ぼろぼろの竹刀で頭を叩かれるたびに
粉のようなものが顔にかかった
額や頬を打たれて蚯蚓腫れができたこともたびたびだった

子供の頃は「よくわからないが悲しくて痛い」ぐらいの気持ちだった
当然、学校が嫌いになったが、
なにより、担任の教師は嫌いというより恐怖だったので
毎朝登校すると教師の車がきてるかどうか確認して
車があると悲しかった

そのうち、車がなければいいのにと願い
ぼんやりと教師を「憎みはじめた」

ある日、車がきてなかった
その日から教師は来なくなった

入院していたのだが、復帰できないほどに悪化して
あっけなく死亡していたのだ。

なんとなく「ほっ」とした気持ちだけを覚えている

両親に相談した記憶は無い
親に「相談する」ということ事態
思いつきもしなかったのだ、
世界はあって
毎日自分に起きることを子供はあるがまま受け入れてしまう

長男は学校で楽しく過ごしてるのだろうか
もうそろそろ戻ってくる頃だが

雨はあがった
傘を忘れずに持って帰ってくるだろうか
明日も予報では雨だ。

兄と話をしてたら
教師の自宅に何度も母親が抗議しにいってたそうである。

「おかえり、
どぎゃんする、パパは散髪にいくけど
一緒に行くか?
それと、豆腐屋さんによって豆腐と豆乳買って
コンビニで俺のビールと、よーし本屋でコロコロコミックの3月号ば買ってやる。」

「よか!行かん!友達と少し遊ぶ約束しとるけん」

ランドセルを置いて
彼は走りながら
曲がり角を曲がっていった。
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by naritaria | 2005-02-10 13:02 | 記憶